『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ【読書記録】2019本屋大賞受賞作

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瀬尾まいこさん著「そして、バトンは渡された」の読書記録です。
ネタバレなしの記事なので、未読の方もご安心ください。

読了日 2022.1.30
おすすめ度 ★★★★☆(星4)

【★について】
★★★★★…これはすごい!何度も読み返したい1冊
★★★★☆…おもしろい!これはよかった!もう一回読もう
★★★☆☆…うん、よかった。
★★☆☆☆…ちょっと、自分には合わなかったかな。
★☆☆☆☆…ごめんなさい。途中で挫折しました。
そして、
★★★★★★…まさに別格。この本と出会えてよかった!

こんな感じの6段階で星を付けています。
本の評価をしているわけではなく、あくまでも個人の好みとお考えください。

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「そして、バトンは渡された」について


著者:瀬尾まいこ
出版社:文藝春秋
発売日:2018.2.22

あらすじ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない〝父〟と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
出典:Amazonより抜粋

「そして、バトンは渡された」の感想

自分らしく生きることのたくましさ

あらすじを読むと、「難しい環境でがんばって生きる女の子の物語かな?」と思いますが、全く違います。
第1章、最初の一文が

困った。全然不幸ではないのだ。

これです。

最初読んだ時に、読み間違えたかなと正直思いました笑

主人公の優子は、現在高校三年生。これまでに4回苗字が変わっています。
それでも本人は「不幸ではない」と言い切っている。

自分の置かれた環境に抵抗するでも無理に馴染もうとするでもなく、自然体で受け入れてその中で自分らしく生きる。
とても難しいことですが、それを自然にやっている優子はすごいと思います。

自分を見失わない強さ、自分の価値観を信じて行動するたくましさ、様々な環境で暮らしてきたからこそ身に付けることができたんだなと感慨深くもありました。

森宮さんの作る料理がおいしそう

優子の現在の父親である「森宮さん」
彼の作る料理が、とにかくおいしそうなんです。

この作品を読む上でのポイントだと思います。

プロローグに出てくる「ふわふわのオムレツを挟んだサンドイッチ」
始業式の朝のカツ丼、
ゼリー、
餃子、
夜食のうどん

などなど、

どの料理もおいしそうで、さらに森宮さんの愛情も入ってる。
とても魅力的なごちそうですね。

映画「そして、バトンは渡された」もおすすめ

個人的には、小説が原作の映画ってあんまり観ないんですよ。
好きな小説の場合は特に。

だけど、この作品はおすすめです!
原作はもちろん素晴らしいですが、映画もおもしろい。

基本的な筋は原作に忠実ですが、少しずつ変わっている設定もあります。
その変わっている設定も絶妙に活かしつつ、あとは映画の構成のうまさがあると思います。
もちろん、役者さんの演技も素晴らしい。

原作ファンも楽しむことができる映画化作品だと思います!

https://amzn.to/3yZ80aU

まとめ

「そして、バトンは渡された」は、本屋大賞2019の大賞受賞作。
家族の愛、自分らしい生き方など、人の温もりを味わうことができる優しい作品です。

ページ数は結構ありますが、読みやすい文章なのでどんどん読めちゃうと思います。
僕も夢中になって、一日で読了してしまいました。

この記事を書いた人
さとし

作ること、読むこと、走ることが好きな40代のおじさん。
好きなことを気ままに書いています。

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