中学生におすすめしたい小説6選【読書の入門用にもピッタリ】

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中学生におすすめの小説6選

2年ほど前から地域の中学校で読み聞かせボランティアをやっています。
最初の頃は「読み聞かせ」というイメージから絵本を読んでいたんですが、回数を重ねるごとに「絵本じゃなくてもいいのでは?」「中学校での読み聞かせの意味とは?」と考えるようになりました。

そこで最近は、小説の冒頭の部分を朗読したり、おすすめの小説を紹介したりと少しずつ内容を変えています。

先日の読み聞かせでは、下の写真のような資料を作って小説の紹介をしてみました。

選んだポイントは「小説をあまり読んだことがない中学生でも読みやすい作品」

「読みやすい」は、例えば文章が平易だったり、文量が少なかったり、主人公が同年代だったり、いろいろな視点からの読みやすさです。

せっかくなので、そのときに紹介した作品をまとめてみようと思います。

推し、燃ゆ/宇佐見りん 著

主人公の女子高生あかりは、アイドルの上野真幸を「推す」ことが生活の中心。そんなある日、自分の「推し」がファンを殴って炎上しているというニュースが飛び込んできて…

第164回芥川賞受賞で話題になった作品です。
「推し」がいる人はもちろん、いない人にもおすすめできます。
主人公あかりの思考や内面まで文章として表現されている作品なので、中学生という多感な時期だからこそ感情移入できるはず。

文章量は少なめで、行間も適度に空いているので本を開いた時の「文字の多さで諦める」といった事態にはならないと思います。
なによりも、冒頭の

推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。

の文からグイグイ引き込まれていきました。

星の子/今村夏子 著

女優の芦田愛菜さん主演で映画化もされた作品。
幼い頃から両親と一緒にある宗教の教えに従って生活してきた中学3年生のちひろ。これまで当たり前だと思っていた生活や習慣に少しずつ疑問を持ち始め…。

「信じること」とは何かを考えさせられる作品です。中学3年生が主人公なので、「自分だったら」「友達だったら」と仮定して考えることもできる作品かなと思います。

会話で物語が進んでいく場面が多いので、意外にサラっと読めてしまいます。映画版はほぼ原作通りに進むので、小説から入りにくい場合は映画を観た後に原作を読んでもいいのでは。

君の膵臓をたべたい/住野よる 著

高校生の「僕」は、病院で拾った「共病文庫」をきっかけにクラスメイトの山内桜良と行動を共にすることに。
人とかかわること、生きることの意味を考えさせられる感動作です。

映画やコミック、様々なメディアで展開されているので、好きなメディアから始めることができます。基本的なストーリーは同じですが、結末がわかっていても各メディアごとの良さがある作品です。
原作小説は、会話文が多くサラっと読むことができます。

ツナグ/辻村深月 著

一生に一度だけ死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。再会を果たした生者と死者は、それぞれの思いを伝え合う。

いくつかの短編で構成されているので、長編を読んだことのない人でも読みやすいと思います。
また、辻村さんの文章は読みやすいので小説を読み慣れていない中学生にもおすすめです。

続編も刊行されたので、ツナグを気に入った方はこちらもどうぞ

博士の愛した数式/小川洋子 著

記憶が80分しかもたない「博士」、家政婦の「私」、私の息子「ルート」、奇妙だけど温かい3人の物語。

平方根(ルート)を習う中学生にこそおすすめしたい作品です。数字を通して世界を見る「博士」の言葉から、数学っておもしろいと感じることができるかもしれません。

小説版「映画 ドラえもん のび太の月面探査記」/辻村深月 著

脚本を担当した辻村深月さんが書いた小説です。
ドラえもん好きで有名な辻村さんだからこその、ドラえもん愛に満ちた作品です。

小説を読んで頭の中にドラえもんの映像が浮かぶのは、とても面白い体験です。
馴染みのあるドラえもんだからこそ、抵抗なく小説に入ることができますね。

こちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

いかがでしたか?ネットで検索するとおすすめの小説がたくさん出てきますが、それらとはあまり重ならないようにしたつもりです。
中学生の時期に小説に慣れておくことで、大人になってからも抵抗なく読書を楽しむことができると思います。

おすすめの作品については、随時追加をしていきますね。

読書のお供に、お気に入りの栞を作ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
さとし

作ること、読むこと、走ることが好きな40代のおじさん。
好きなことを気ままに書いています。

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