おすすめ名作絵本『ちょっとだけ』

ちょっとだけ

「名作」と言われる絵本はたくさんありますが、「泣ける絵本」と言うと、その数はかなり減ると思います。

今回ご紹介する「ちょっとだけ」は、泣けます!大人が泣けます!特に子育て中の方は、号泣です!

実際に、僕も保育の中で読んで、感動で声が震えてしまったことがあります(笑)


読み聞かせに使うなら、この絵本の感動に慣れてから

「感動に慣れる」というのもおかしな話ですが、これは僕の実体験を元に言っています。

実は、この「ちょっとだけ」のと出会いは突然でした。

幼稚園教諭時代、お帰りの前にバタバタしていて、その日に読む絵本を決めてなかった日がありました。「どうしようかなー。今日は何を読もうかな〜」と絵本コーナーの前で考えていると、一人の子が「先生、今日これ読んで」と絵本棚から一冊の本を出してきました。パラパラとめくってみると、赤ちゃんが生まれて、お姉ちゃんになった女の子のお話。ちょうどクラスにも同じ状況の子がいたので、「これ、いいね!じゃあ、今日はこれを読もうか」と決めました。

「なんで自分のクラスの絵本コーナーの本を把握していないんだ!」と言いたい方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、あの頃はまだまだ新米だったので、大目に見てやってください(汗)

そして、読み聞かせの時間。しっかりと下読みもしないで読み始めたのが失敗でした。絵本の半ばを過ぎ、主人公の「なっちゃん」が一人で公園へ遊びに行く場面あたりから、その健気さに感動。赤ちゃんのかわいさを素直に受け入れられていないであろう「ちょっとだけ」うなづく姿に、目がウルウル。

そして、最後の場面でのお母さんの包み込むような優しさと、なっちゃんの笑顔で、完全にやられました。声がつまって、続きの文を読めなくなり、一旦休憩。こどもたちは「先生、大丈夫?」「泣いてるの?」と心配の声。

そうですよね。絵本を読んでいる途中で、先生が泣いたら、そりゃビックリしますよね(笑)

そして、しばしの休憩のあと、なんとか最後までたどり着きました。
と、このぐらい泣けます。なので、クラスで読み聞かせをする前には、何度も読んで、何度も泣いてから読むことをオススメします。
僕は、今だに読んでいるとウルウルしてしまいます。




「ちょっとだけ」に込められた思いの変化

物語が進むに連れて、「ちょっとだけ」に込められているなっちゃんの気持ちが変わっていきます。そして、その変化が、最後の場面での感動を生む伏線になっているのだと思います。

最初の「ちょっとだけ」は、「ママのスカートのちょっとだけつかんで歩く」という、下の子が生まれたことでの変化や、寂しさ。

それが、パジャマのボタンを自分でとめたり、牛乳を自分でコップに注いだりして、「ちょっとだけ」成功するという「上の子としてのがんばりや、お母さんにやってもらえない寂しさ」へ。

そして公園で、お友達のお母さんに「あかちゃん、かわいいでしょう?」と聞かれた時に「ちょっとだけ」うなづくなっちゃん。この時の「ちょっとだけ」には、赤ちゃんに対して心からかわいいと思えないなっちゃんの本心が出ていると言えます。きっと、なっちゃんは、本当は赤ちゃんをかわいいと思っているだろうけど、お母さんと一緒に歩きたい、お母さんにやってもらいたい、お母さんと公園で遊びたいといういろいろな気持ちがあって、素直に「かわいい」と言えなかったんじゃないでしょうか。

公園から戻ったなっちゃんが、お母さんにお願いした「ちょっとだけ」。そして、お母さんの「ちょっとだけ?」と聞き返す優しさ。今、この文章を書いているだけでも涙が出てしまいそうです(笑)

ぜひ、最後の場面は、実際に絵本を手にとってご覧ください。

 

読んであげるなら、何歳から?

お話の内容やなっちゃんの気持ちへの共感などを考えると、年中さんぐらいからがいいかなと思います。年少さんでも、集団としてしっかりお話を聞けるようになる秋頃なら大丈夫だと思います。ただ、この絵本はやはり「下の子が生まれたときの、上の子の気持ち」を表現しているので、学年に関係なく、お兄さんお姉さんになって、少し頑張りすぎている子、不安定になっている子がいる時に読むのがいいですね。また、例えば保育参観などの親子で揃っている時に読むのもオススメです。保護者の方が夢中になって見て、泣いてしまうと思います。

 

スポンサードリンク







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です