絵本の読み聞かせ 環境構成3つのポイント


こんにちは。スマイル工房の髙城です。
 
保育をしていると、ほぼ毎日「絵本の読み聞かせ」をしますよね?
けれど、「今日は、よく聞いてくれた」「この絵本は、あんまり好きじゃなかったのかな?」など、こどもたちの雰囲気や集中の度合いが、その日によって違うことってありませんか?
絵本の読み方や読む絵本、時間帯など、「絵本の読み聞かせ」と言ってもポイントとなるこはたくさんあります。
そこで今回は、僕の保育者時代の経験をもとに、絵本の読み聞かせ時の「環境構成」に絞って記事を書こうと思います。
 
絵本の読み聞かせのコツは、以下の記事で解説しています。

絵本の読み聞かせのコツ【元幼稚園教諭が詳しく教えます】


 

こどもと絵本の距離

紙芝居やパネルシアター、大型絵本など、保育における視聴覚教材はたくさんあります。その中でも、絵本は一番小さな教材です。
つまり、それだけ絵本を読む保育者と、絵本を見るこどもとの距離は近くなるはずです。
 
絵本を読む場を作るときには、まずは、絵本とこどもの距離を意識して環境を整えることが大事ですね。そして、ここで言う「距離」とは、絵本から一番離れた場所に座る子と、絵本との距離のことです。
 
保育者の一番近くにいる子については、そんなに意識せずとも絵本は見えます。なので、一番配慮しなければいけないのは、一番後ろにいる子から、絵本が見えているかということ。
一番後ろの子が見えていれば、全員が見えていると言えますね。
 

絵本の背景はシンプルな壁が良い

絵本を読む時には、絵本の背景を意識することが大事です。
「絵本を読む保育者の後ろに何があるか」ということですね。
 
理想は、薄い色の無地の壁紙。絵本の絵が引き立つからです。
最初にも言いましたが、絵本は小さいです。その小さな画面に、こどもが集中できるようにするためには、絵本の後ろには何もない方がいいんです。
 
例えば、壁面製作がたくさん貼ってある壁では、無意識に製作物に視線が行ってしまう子もいます。絵本の後ろに窓があれば、外の景色を見てしまう子もいるでしょう。
そんな時は「絵本を見てね」と声をかけるよりも、絵本だけに視線が集まる環境を構成することが大切ですね。

このようなことを踏まえて、僕はカーテンを閉めた窓を背にして絵本を読んでいました。ちょうど保育室のカーテンが無地だったので、どんな絵本にも対応できていたように感じます。
 
保育室は、こどもたちが日々過ごし、遊んでいる場です。その中で、絵本の読み聞かせのために掲示物が何もない壁をキープし続けるのは難しいですよね。そんな時には、カーテンを活用するのがオススメです。
 

座り方のポイント オススメは、三角座りとイスの合わせ技

最後のポイントは、絵本を見るこどもたちの座り方です。
映画館をイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、大勢で一つの画面を見るときには、見る人の位置に段差が付いていた方が見やすいですよね。
 
絵本も同じで、大勢のこどもたちが一つの絵本を見るわけですから、見る場所によっては前の子の頭が障害物になって見えないということが起こります。
そして一人の子が「見えなーい!」と言い始めると、それに引っ張られるように、次々と「見えなーい」と言う子が出てきて、最後には明らかに見えている子まで「見えない」と言い始めます(笑)
 
そんな状況を作り出さないために大切なことが、こどもたちの座り方の環境を整えることです。つまり、映画館と同じで段差をつければいいのです。
まずは、最後列にイスを並べます。割合としては、絵本を見る人数の3分の1程度の数が適当だと思います。30人学級なら10脚、20人学級なら7脚ぐらいですね。このぐらいのイスを、絵本を読む保育者を起点とした扇型に配置します。
 
すると、イスと保育者の間に、囲われたスペースができます。イスに座らないこどもたちは、ここに三角座りをします。
この三角座りもけっこう重要なポイントです。正座だと頭の位置が高くなってしまい、その後ろの子が見えなくなってしまいます。なので、「イスに座っていない子は、三角座りをしましょう」と保育者が声をかけるといいと思います。
 
このように、イスを使うことで、絵本を見えやすくするための段差を作りつつ、こどもたちが落ち着いて座ることのできるスペースも作り出すことができます。
 

まとめ

1 絵本とこどもとの距離を意識した環境構成。特に最後列にいる子と絵本との距離が大事
2 絵本の背景(保育者の背後)は、できるだけシンプルに
3 イスを使うことで、絵本を見やすい環境を作ることができる
 
特別な道具は一切使わないので、明日からでもすぐに始めることができます。
絵本を読む前には、絵本だけではなく、絵本を読む環境にもこだわってみてくださいね。
 
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