家の片付けをしていたら、↑こんなものが出てきました。
数年前の夏、浜松聴覚特別支援学校の親子行事に参加したときのしおりです。
2時間の枠をいただいて、講師として親子遊びや触れ合い遊びをしてきました。
せっかくなので、内容を解説しながら曲の紹介をしたいと思います。
対象が未就学児だったので、2時間を三部構成にしました。2時間ずっと集中するのは難しいので。
主な内容は、
第一部・・・一度は聞いたことがある歌を中心に、元気の出る歌で緊張を和らげる
第二部・・・親子で一緒に動いたり、触れ合ったりする遊び歌
第三部・・・メッセージ性のある歌詞やメロディーがきれいな「ちょっといい曲」
こどもたちの様子に合わせて途中で手遊びや絵本を入れたり、予定していた内容を削ったりしたと思います。
このご時世、親子遊びの行事等は難しいと思いますが、保育園や幼稚園などのクラス活動の参考になれば幸いです。
第一部 まずは大人もこどもも緊張をほぐす
いつもと違う雰囲気や、初めて会う人に緊張する子もいるはず。まずは、一度は聞いたことのある歌を歌って緊張を和らげることが大切です。
耳馴染みのある曲や、元気なメロディーの曲を集めました。
さんぽ 【詞 中川李枝子/曲 久石譲】
となりのトトロで有名なこの曲、じつは「ぐりとぐら」シリーズ作者の中川李枝子さんの作詞なんです。
トトロを観たことがなくても、さんぽの歌は知ってるという子がいるほど有名ですね。
ドレミのうた
「親子で一緒に歌える童謡」と考えた時に、やっぱりドレミのうたは間違いないかなと。
こどもたちが知っている童謡はたくさんあるけど、大人が知っている童謡となるとかなり限られてくると思います。
しかも、会の最初にもってくるのであれば、まずは
・大人が自信をもって歌える
・恥ずかしがらずに歌える
この二つが大きなポイントかなと思います。
おばけなんてないさ
さんぽ、ドレミのうたで声を出したら、少しずつ攻めていきます(笑)
自分の好きな歌だったり、得意な歌だったりを入れて、お互いの距離を縮めていく作戦です。
この時は夏だったので、「おばけなんてないさ」を選びました。
おばけなんてないさもほとんどの人が知っている曲ですよね。
ただ、5番まで完璧に歌える人となるとかなり少ないと思います。
歌詞を伝えながら歌っていくのもいいし、勢いでどんどん進めてもいいと思います。
この時は、歌詞を伝えずにどんどん歌っていきました。
あぁ いいきもち! 【詞/曲 町田浩志】
「つながりあそび・うた研究所」の所員で、あそびうた作家の町田浩志さんの曲です。
歌いやすく元気が出るメロディーと、歌の途中で大きな声を出したり、体を動かしたりする楽しさがある一曲です。
親子あそびの時はもちろん、こどもたちだけの行事やクラスの集まりでも大活躍できる曲です。
僕が年少組を担任した時には、一年を通してよく歌っていて、「クラスの歌」みたいな感じにまでなりました。
→「あぁいいきもち!」はAmazon Musicで視聴・ダウンロードできます
「あぁいいきもち!」の楽譜は、CD付きブック「ジャンプ」に収録されています。
→まっちゃんのつながりあそびうた ジャンプ!(CDつき)
どんないろがすき 【詞/曲 坂田修】
ここまでで、だいぶ緊張がほぐれているはずなので、さらに深く入り込んでいきます。
参加している子たちに「どんな色が好き?」と聞きながら歌っていくと楽しいですね。
大事なのは、何色がきてもうまくリズムにのって歌えるようにしておくことです!
ちなみに「どんないろがすき」の作者の坂田おさむさんは、「おかあさんといっしょ」の7代目うたのおにいさん。
ちょうど僕が「おかさんといっしょ」を見ていた時代です。
ジャンプ 【詞/曲 町田浩志】
町田浩志さんの曲は、メロディーもよく、遊びに取り入れやすいので大好きです。
この「ジャンプ」は、歌の途中に「ジャンプ!」と掛け声が入るので、参加している親子みんなで「ジャンプ!」と声を出して楽しむことができます。
また、親子の集まりで何度も歌っていますが、こどもたちは「ジャンプ!」と言ってジャンプしますね。そのぐらいノリも良く楽しい曲です。
→「ジャンプ!」はAmazon Musicで視聴・ダウンロードできます
「ジャンプ」の楽譜は、CD付きブック「ジャンプ」に収録されています。
→まっちゃんのつながりあそびうた ジャンプ!(CDつき)
第二部 親子で一緒に動いたり、触れ合ったりして遊ぶ
緊張がほぐれてくると、動きたくなりますよね。なので、第二部では親子で一緒に動いたり、触れ合ったりする遊びを入れました。
しゅりけんにんじゃ 【詞 谷口國博/曲 中川ひろたか
保育業界では超有名な谷口國博(たにぞう)さんと中川ひろたかさんの最強コンビによる名曲ですね。
「おかあさんといっしょ」で使われていたこともあって、知っている人も多いのではないでしょうか。
こどもたちもよく知っている曲なので、始まると同時に動き出す子も多いです。
「足しゅりけん」「頭しゅりけん」「忍者チョップ」の3通りの動きがあるので、順番を変えたり、一度にいくつもしゅりけんを出したりして楽しむことができます。
何度も繰り返すことができるので、時間の調整にも使えますね。
「しゅりけんにんじゃ」は、こちらのCDの収録されています。
→ひろみち&たにぞうの やっぱおやこでSHOW!
→Amazon Musicでの視聴・ダウンロードはこちら
だんごむし 【詞/曲 町田浩志】
「まっちゃん」こと町田浩志さんのあそびうたです。
リズムに合わせて体を動かしたり、相手をこちょこちょしたりするあそびうたです。
だんごむしやかたつむり、かぶとむしなど、テンポを変えて楽しむことができます。
親子の触れ合いを入れたい時にオススメです。
「だんごむし」の楽譜は、CD付きブック「おひさまキラキラ」に収録されています。
→まっちゃんのつながりあそび・うた おひさまキラキラ
せんたく 【詞/曲 町田浩志】
こちらも町田浩志さんのあそびうたです。
親子で向かい合い両手をつないで、リズムに合わせて腕を揺らしたり、ブルブル震わせたりして遊びます。
僕はこの「せんたく」が大好きで、親子遊びを時には必ずどこかに入れます。
最初は二人組(親子)ではじめて、様子を見ながら
「せんたくは大変だから、近くの人たちと力を合わせましょう」と何組かの親子グループを作って、
「最後は、みんなで力を合わせましょう」と最終的にはその場にいる全員が一つの大きな円にしちゃいます。
この頃には、歌も遊びかたもわかっているので、大きな声で歌ったり、元気に動いたりしているはずです。
緊張がほぐれて、全員の心が一つになるのがとても楽しい歌です。
「せんたく」の楽譜や遊びかたは、CD付きブック「おひさまキラキラ」に収録されています。
→まっちゃんのつながりあそび・うた おひさまキラキラ
バスにのって 【詞/曲 谷口國博】
しゅりけんにんじゃと同じで「おかあさんといっしょ」でやっていた遊びうたです。
こちらもほとんどの子が知っているので、曲が始まると同時にノリノリで楽しんでくれますね。
おうちの人の膝に座って「ゴーゴー!」と掛け声をかけているこどもたちはとてもかわいいです。
「右にまがります」「左にまがります」など、スタンダードな道も楽しいですが、こどもたちに聞きながら「でこぼこ道」や「トンネル」「落とし穴」など、新しい道を考えるのも楽しいですね。
こちらのCDには、「バスにのって」も含めて、たにぞうさんの人気曲が多数収録されています。
→たにぞうだゾウ~<スーパーベスト>
第三部 たくさん動いたあとは、心も体も落ち着く時間を
最後の第三部は、終わりに向けて少しずつ落ち着いていくことができるように構成です。メロディーに耳を傾けたり、親子で一緒に口ずさんだりして、心地よく過ごせるといいなと思いました。
ありがとうの花 【詞/曲 坂田修】
坂田おさむさん作の「おかあさんといっしょ」で歌われていた曲です。
きれいな歌詞とメロディーで、親子でゆったりと楽しむことができます。
こどもたちでも歌いやすい歌詞なので、お別れ会や卒園式にもオススメの曲ですね。
にじ 【詞 新沢としひこ/曲 中川ひろたか】
新沢としひこ、中川ひろたかコンビの曲はハズレがありませんね。
特にこの「にじ」は名曲です。
歌詞、メロディー、コード進行、ピアノ楽譜の伴奏まで含めて全てがきれいで魅力的な曲です。
「にじ」の楽譜は、こちらの本に収録されています。
→みんなのやさしいハーモニー 新沢としひこ&中川ひろたかソング〈祝・30周年記念 こども合唱版〉
スマイル 【詞/曲 北川悠仁】
ここで突然「ゆず」の曲を入れました。
僕は、ゆずのデビュー時からのファンですが、ファンだからという理由で入れたわけではありません。
ゆずらしい前向きな歌詞と、元気が出るメロディーで、ぜひこどもたちに触れてほしい曲だと思っています。
この「スマイル」という曲は、ミニアルバム「ゆずスマイル」に収録されている曲です。
小学校低学年までのこどもたちが歌えそうな曲を集めた企画ミニアルバムで、親子で楽しむことができます。
ただ、残念なことに「ゆずスマイルは」は期間限定生産で、今は廃盤になっています。
→「ゆずスマイル」をAmazon Musicでダウンロードする
「スマイル」はベストアルバム「ゆずイロハ」に収録されています。
→YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM 「ゆずイロハ 1997-2017」(通常仕様)
きみに会えたから 【詞/曲 坂田修】
ここまで書くと、自分のかなり偏った選曲具合がわかりますね。
これも坂田修さんの曲で「おかあさんといっしょ」で歌われていました。
きみにあえたから ぼくらはわらう
きみにあえたから あしたもわらう
サヨナラだって わらっていえる
てをふりながら ほら わらっていえる
という前向きな歌詞がとても好きです。
親子行事の最後にオススメの曲です。
ちょっと寂しくなりがちなラストを、楽しい気持ちにさせてくれる一曲です!
まとめ(本やCDの紹介など)
乳児親子対象の行事だったので、内容が偏っているかもしれません。
この他にも何度か親子行事の講師をさせていただいたことはありますが、その時によって内容は全く違います。
パネルシアターや紙芝居、素話を入れることもあるし、もっと体を動かすこともあります。
また別の機会に紹介できればいいなと思います。
最後に、本文中でも紹介していますが、本やCDをもう一度まとめておきますね。
「あぁいきもち!」や「ジャンプ!」が収録されています。CD付きなので、到着後すぐに使うことができます。
「せんたく」「だんごむし」が収録されています。表題曲の「おひさまキラキラ」もおすすめの一曲です。
「しゅりけんにんじゃ」「バスにのって」が収録されているCDです。他にも、楽しいあそびうたやダンスがいっぱいです。
こちらのCDは、「しゅりけんにんじゃ」「バスにのって」の作者たにぞうさんのセルフカバー盤です。
「にじ」の楽譜が収録されています。他にも「はじめの一歩」や「世界中のこどもたちが」など名曲ぞろいの一冊です。
「スマイル」が収録されているのは、現在はこのアルバムのみです。ゆず入門としてもおすすめの一枚です。
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