最近は絵本の紹介が多かったですが、今回は児童文学の紹介です。
読み聞かせをしている時に
・言葉を聞いて場面を想像する楽しさを味わってもらいたい
って思う時ありませんか?
今回は、そんなときにおすすめ。児童文学の入門にもピッタリの作品を紹介します。
ちなみに僕は、読み聞かせ歴20年以上。幼稚園教諭時代、小学校・中学校の読み聞かせボランティアでの読み聞かせなど、いろいろな年代のこどもたちに読み聞かせをしてきました。
そんな経験から、個人的おすすめの絵本を気の向くままに紹介しています。
児童文学とは?
辞書的な意味合いでは「大人が、子どもを主な読者と想定して創作した文学」になります。
つまり、いわゆる絵本も児童文学に含まれるんですね。絵本、童話、小説、昔話、さらには戯曲までも含むようです。
しかし読み聞かせの場面に限って言えば、「児童文学」と言うと「絵本ではない文字がメインの本」というニュアンスで使われることが多いような印象を受けます。
一応、言葉を正確に使うために、「児童文学」について解説しました。
で、今回ご紹介するのは児童文学の中でも絵本から一歩進んだ読み聞かせをしたい時におすすめの童話です。
対象年齢は?
年少、年中さんだと絵があった方が集中できると思います。年中の後半、つまり5歳ぐらいから楽しめると思います。
今回紹介するのは、初めての読む童話にピッタリの本です。
小学校での読み聞かせにも使える本がたくさんありますので、興味があればぜひ読んでみてください。
絵本から童話に移る時におすすめの作品
ふたりはともだち
がまくんとかえるくんのユーモラスな日常と、心温まる友情を描いた短編集。一つ一つの話が短いので、ちょっとした時間の読み聞かせにピッタリです。
大人だから笑えるユーモアもたっぷりですので、親子で楽しめますよ。
最後の「おてがみ」は、かえるくんの優しさにウルっときます。小学校の教科書にも載っているので有名なお話ですね。
がまくんとかえるくんはシリーズで何冊か出ています。どの作品から読んでも大丈夫ですよ。
個人的には「ふたりはいっしょ」に収録されている「クッキー」が傑作。何度読んでも笑ってしまいます。
きえた犬のえ
「めいたんてい」の主人公ネートが、身の回りで起こる不思議な事件を解決するミステリ。きちんとした論理、しっかり提示されているヒントや伏線。親子で謎解きを楽しめると思います。
ハードボイルド風に振る舞おうとするネートがユーモラスです。
「ぼくはめいたんてい」としてシリーズ化されていますので、気に入ったら次作以降もぜひ!
僕自身も子どもの頃に読んで、かなり好きなシリーズでした。
どの巻から読んでも楽しめますが、前巻でちらっと出てきた人物が次の巻でメインの人物になる場合もあるので、こだわる方は順番に読むことをおすすめします。
ちなみに2作目は「まよなかのはんにん」です。
番ねずみのヤカちゃん
ある家に住む母さんねずみと子ねずみたち。人に気付かれずに静かに暮らしたいのに、末ねずみがヤカちゃんはどうしても大きな声で喋ってしまいます。
静かにしなきゃいけない場面で大きな声が出てしまうおもしろさ、それが繰り返される楽しさを存分に味わうことができる作品です。
ヤカちゃんのセリフをどう読むかがポイントですね。
ネコのタクシー
ネコのトムが、ケガをしてしまった飼い主のランスさんのためにタクシーを始めるお話。タクシーのエンジンは、トムの自慢の脚。設定も絵もユニークでおもしろいです。
一つ一つのお話が短いので、少しずつ読み進めることができます。
続編では、なんとトムがアフリカへ!ハラハラドキドキの冒険が始まります。
ロボットカミィ
紙のロボット「カミィ」が幼稚園いたずらをしたり、わがままを言ったり大騒ぎ。それでも、少しずつ周りの子どもたちと仲良くなり、優しくしたりしてもらったり。
人とかかわることで、こどもは成長していくんだなと改めて考えさせてくれる作品です。
たんたのたんけん
児童書と言ったらコレ!というぐらい有名な作品。たんたとバリヒの探険は、やっぱりワクワクしますね。
最近改訂版になり、原画の美しさを再現したイラストや読みやすいフォントになったりしたようです。さらに長く読み継がれていく作品になりますね。
まとめ
絵本から童話に移っていくタイミングは人それぞれだと思います。それでも、文字が多くても面白い、読んでみたら面白かった、という経験が大切なのかなと思います。そろそろ絵本から童話に入ってもいいかなと思ったら、今回ご紹介した本もぜひ試してみてくださいね。
読み聞かせのコツは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
コメント