Leeson1−3 保育の目標と方法【保育原理】保育士試験合格への道

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Lesson1−3 保育の目標と方法【保育原理】

保育の目標や方法については、保育所保育指針に示されています。2018.4.1から、新しい保育所保育指針が施行されていますので、しっかりと読みこんでおきましょう。保育の方法については、事例を読み解く問題もあるようです。
また、近年では保育者や保育所の自己評価について問われることも多いようです。
 

→Lesson1-1保育の意義【保育原理】はこちら

→Lesson1-2保育所保育の基本【保育原理】はこちら
 

 

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保育の目標

保育の目標については、保育所保育指針第1章総則の中で、「養護」と5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)の内容に対応している6つの目標が掲げられています。
 

  • 十分に養護の行き届いた環境のもとに、くつろいだ雰囲気の中で子どものさまざまな欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図る。

  • 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培う。

  • 人としてのかかわりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培う。

  • 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培う。

  • 生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養う。

  • さまざまな体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培う。

  

保育の方法

主体性の尊重

保育の主体は子どもです。子どもが自ら活動することができるように、保育者は配慮しなければいけません。子どもがさまざまな経験を積んでいくことができるようにすることが大切です。
そのためには、子どもの思いや願いを受け止め、子どもが安心して活動することができるようにする必要があります。
 

総合的に行う保育

保育所保育指針では、

乳幼児期にふさわしい経験ができるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること

と示されています。

「養護」と「教育」→一体

「生活」と「遊び」→総合的 となっていて、少し紛らわしいですね。
 

つまり、乳幼児期の生活と遊びは、分けて考えるものではなく、生活に必要なことを遊びながら経験している遊びながら生活する力を積み重ねていくというイメージだと思います。
「生活」と「遊び」が互いに絡まりあって、成長していく。だから、「総合的」なんでしょうね。
 

保育における個と集団への配慮

保育士は、子どもの発達過程を理解し、一人一人の発達過程に応じて保育をします。また、子ども同士の関係を作ったり、互いに尊重し合う心も大切にしながら、集団での活動も行います。
 

 

保育の計画、実践、記録、評価保育の過程

保育は、まずは子どもの実態を理解し、指導計画を作成します。その指導計画をもとに保育を実践し、その実践について省察、評価を行います。評価が出たところで、見直しや改善を行い、より良い方向へ保育を進めていきます。

この一連のプロセスを「保育の過程」と呼びます。
 

PDCAサイクルを使って行うことが多いので、しっかり覚えておきましょう。

P(Plan:計画)→D(Do:実行)→C(Check:評価)→A(Action:改善)→Pに戻る
 

指導計画の作成

各保育所では、保育方針や目標に基づいて、指導計画が作成されます。

全体的な計画としては、子どもや家庭の状況、地域の実態、保育時間などを考慮し、その保育所での活動を包括的に示されたものが必要になります。
 

全体的な計画に基づき、指導計画が作成されていきます。保育所保育指針に示されている指導計画作成の留意点としては、

3歳未満児については、一人ひとりの子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。

3歳以上児につちえは、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること

異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人ひとりの子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること

があります。
 

保育士等の自己評価

保育士等は、保育の計画や記録を通して、自らの実践を振り返る自己評価をすることが必要です。自己評価をすることで、保育士としての専門性の向上や保育の改善ができるからです。

また、職員同士の話し合い等を行うことで、保育所全体として保育の質の向上を図ることが求められています。
 

保育所の自己評価

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第36条において

保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接に連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない

とされています。
つまり、保育士等の自己評価を踏まえ、保育所全体として自ら評価を行い、その結果を公表するよう努める必要があります。
 

 

まとめ

1−3まとめ

保育所保育指針をしっかりと読んでおき、保育の目標やその方法を理解しておきましょう。また、具体的な保育の場面をイメージしながら学習を進めると、理解が深まると思います。

PDCAサイクルは、計画から評価までが、どのような流れで進んでいるのかを理解するためにはとても大切です。保育の現場ではよく使われるので、覚えておきましょう。

 

第3回目はこれで終了です。おつかれさまでした。

スマイル工房の髙城でした!

この記事を書いた人
さとし

二児の父。静岡在住。年間100以上の本を読みます。
趣味のDIYや読書について投稿します。
最近はダイエットにも挑戦していて、半年で10kgの減量に成功しました。

DIY、健康、読書メインの雑記ブログです。

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