今回は、佐々木マキさんの「まじょのかんづめ」を紹介します。まじょシリーズは全3巻ありますが、現在購入できるのは第1作目のこの「まじょのかんづめ」だけです。
ちなみに僕は、読み聞かせ歴20年以上。幼稚園教諭時代、小学校・中学校の読み聞かせボランティアでの読み聞かせなど、いろいろな年代のこどもたちに読み聞かせをしてきました。
そんな経験から、個人的おすすめの絵本を気の向くままに紹介しています。
「まじょのかんづめ」のあらすじ
以下、Amazonより抜粋
女の子と犬が森へ遊びにいくと、見なれない一軒家がたっていたので、中に入ってみました。すると台所にあった缶詰から「たすけて」という声が聞こえてきます。缶切りでギッシギッシと開けてみると、最初はゾウが、次はクマが……と、次々と動物が出てきました。その時、魔女が帰ってきて、ふたりはかんづめにされてしまいますが……。魔女の家の蛍光色がふしぎな雰囲気を醸しだす絵本です。
引用元:Amazon
「まじょのかんづめ」は年少~小学校低学年におすすめ
かんづめを見つけて、開けて、動物を助ける。基本はその繰り返しなので、年少さんでも楽しめると思います。絵も色彩もくっきりしていて見やすいですね。
年少さんは繰り返しを楽しみ、年長さんぐらいになるとシュールな面白さ(小さな缶から大きな動物が出てくる、「ありがたい、たすかった」の言葉の繰り返し等)もわかってくるかなと思います。もちろん、小学生でも楽しめます。
「まじょのかんづめ」のココがおもしろい!
佐々木マキさんらしいシュールな面白さを存分に味わうことができます。
繰り返しの楽しさ、セリフのテンポの良さ、絵の面白さ、絵本の楽しさが全部詰まっているんじゃないかと思うほどです。
シリーズとして「まじょのかんづめ」の他に「まじょのすいぞくかん」「まじょのふるどうぐや」と全3巻ありますが、現在購入できるのはこの「まじょのかんづめ」だけ。
もともとは月刊誌の「こどものとも」として発行されたものが、「こどものとも傑作集」としてハードカバーで再販されたもの。他2作はハードカバーにはなっていません。
魔女が住んでいる場所が変わるだけで展開も出てくる動物たちも同じ。そこがまた面白いので、ぜひハードカバーで出してほしいと10年以上思っています。
「すいぞくかん」と「ふるどうぐや」を読みたい方は、古本屋かネットで探すしかないですね。残念です。
まとめ
佐々木マキさんだからこそ成り立つ面白さ。ぜひ味わってみてください。何度も繰り返し読むことで、じわじわ面白くなってくる部分もありますよ。
「まじょのかんづめ」が好きな方には、「ぶたのたね」もおすすめです。こちらもシリーズになっていますが、全作品、現在でも購入可能です。
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