今回は、土屋富士夫さんの「てじな」を紹介します。ページに穴が空いているだけの仕掛け絵本ですが、ページをめくるたびに不思議なことが起こります。
ちなみに僕は、読み聞かせ歴20年以上。幼稚園教諭時代、小学校・中学校の読み聞かせボランティアでの読み聞かせなど、いろいろな年代のこどもたちに読み聞かせをしてきました。
そんな経験から、個人的おすすめの絵本を気の向くままに紹介しています。
「てじな」のあらすじ
以下、Amazonより抜粋
仕掛け絵本は数々ありますが、ここではページごとにちょっとした穴が開いているだけ。でもこのきわめて単純な仕掛けのおかげで、ページをめくると別な世界が飛び出すのです。しかもその手品をする手品師は、アラビアの人ともつかない正体不明の怪しい人物。その怪しい人物が、これまた怪しい呪文「あんどらいんどらうんどら! 」を唱えるのです。すると2本の輪が9本の輪に、たまごは大きな花に、アヒルはウサギに早変わり。
引用元:Amazon
「てじな」は年少~年中におすすめ
言葉も少なく、繰り返しが楽しい絵本です。年少さんから楽しめます。絵がはっきりとわかりやすく、ページをめくるたびに絵がガラッと変わるので、2歳児さんでも飽きることなく楽しめると思います。
「てじな」のココがおもしろい!
各ページに穴が空いているというシンプルな仕掛けがおもしろい絵本。
絵本が始まると、いきなり怪しげなおじさんが登場。名前も名乗らず、いきなり手品を始めます。
「あんどら いんどら うんどら」
不思議な掛け声と共にページをめくると、輪が増えたり、たまごがウサギになったり、どんどん不思議なことが起こります。
こどもたちも、このおじさんの手品に夢中になること間違いなしです。
きっと一緒に「あんどら いんどら」を唱えてくれるはずです。
読み聞かせのポイント
「うんどら」の掛け声と共にページをめくるようにすると、魔法の言葉のインパクトが増すように感じます。子どもたちと息を合わせて魔法の言葉を唱えるようにするといいですね。
こういう絵本だと、ついつい「次はどうなるかな?」と言ってしまいそうになりますが、個人的にはそこは我慢かなと思っています。絵本の言葉だけにした方が、おじさんがリアルタイムで手品をやっているように感じると思います。ページごとにおじさんの視線や体の向きも変わっているので、実際に手品をしているように見えます。
余計な脚色はせずに、絵と言葉の良さを活かしましょう。
まとめ
絵の雰囲気と、言葉と、仕掛けが見事に融合している絵本です。読んだ後は、しばらく「あんどら~」の呪文が頭から離れなくなると思いますよ(笑)
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