今回は「米のり」の作り方を紹介します。
ご飯をつぶして接着材にするだけなので、安心安全に木材同士を接着することができます。
まずは、米のりについて解説するよ
米のりって何?
米のりとは、ご飯をすりつぶして作る接着剤で、古来より木工で使われてきました。
奈良時代の頃から建具や家具の接着剤として使われてきたと言われています。
米のりの安全性
木工用ボンドや化学接着材と違い、成分は米のみです。万が一、口の中に入ってしまっても安心安全。子どものおもちゃなどを作る際にも安心ですね。
米のりの強度
米は、熱を加えるとα化(高分子化)して「のり」になります。その後、固まると「セルロース」と呼ばれる木と同じような性質のものに変化します。つまり、木材同士を接着した部分が、そのまま木材としてつながるようなイメージですね。
さらに、アルファ化した米のりの寿命は長く、一説には200~300年もつとか。室町時代に掘られた仏像の中には米のりを使った寄木で作られているものもあり、それらは現存しているそうです。
米のりのデメリット
安心安全で、強力、長持ち。万能接着剤のように聞こえますが、米のりにもデメリットはあります。
①完全に接着するまで時間がかかる…接着してから丸一日以上乾燥させる必要があります。
②水分に弱い…直接水がかかると接着が弱くなってしまうことがあります。
米のりの作り方
以上のような特徴を踏まえた上で、米のりを作ってみましょう!
材料は「ごはん」だけだよ。
少量のごはんを容器に入れます。普通のお皿でいいし、下の写真のように牛乳パックも、食品トレーでもOKです。
ご飯をすりつぶします。
すりこぎ棒があればベストですが、その辺にある端材でも十分です。
ご飯粒がなくなるぐらいまで、しっかりとつぶします。
餅みたいになって、すりこぎ棒がご飯から離れにくくなれば完成です。
まとめ
今回初めて使ってみましたが、思った以上の強度でした。固まるまで時間がかかり「本当にくっつくのかな?」と心配しましたが、固まったあとはビクともしませんでした。固まるまで、クランプ等でしっかり固定しておくのがポイントですね。
簡単に作れてしっかり接着できるので、こども用のおもちゃ等を作るときにおすすめです。
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