・パネルシアターをきれいに作るコツってあるの?
・おすすめの道具ってあるの?
こんな疑問に答えます。
・パネルシアターとは?
・パネルシアターの作り方(それぞれの工程でコツを解説)
・糸止めの方法
ちなみに僕は、元幼稚園教諭。パネルシアター作りにハマっていた時には、週に一作品のペースで作っていました。
これまでに、30以上のパネルシアター(既製の型紙のもの、オリジナル含む)を作ってきた経験から「パネルシアターをきれいに作るコツ」をご紹介します。
パネルシアターとは?
パネルシアターとは、Pペーパーと呼ばれる不織布で絵人形を作り、その人形をネル地のパネルに貼ったりはがしたりしてお話を進めていくものです。
人形を動かすことができるので、絵本や紙芝居とは違ったおもしろさがあります。
大きなパネルや人形を使うことで、大勢の前で演じることもできます。
パネルシアターの作り方
準備するもの
・Pペーパー
・絵の具(アクリル絵の具やポスターカラー等の不透明絵の具)
・はさみ
・油性マジック
・鉛筆または太めのシャープペン
・下絵
・筆
・パレット
・筆洗い用のバケツまたは空き瓶
・雑巾
・(糸止めをする場合は、針と糸)
基本的な道具は以上です。
それぞれの道具については、最後に解説します。
ちなみに今回は、「とんでったバナナ」に出てくるワニを例にして解説していきます。
著作権等の関係もあるので、僕のオリジナルの絵人形を使います。
「とんでったバナナ」のパネルシアターの型紙と演じ方は、こちらの記事です
下絵を写す
まずは、Pペーパーに下絵を写します。
下絵にPペーパーを重ねて、鉛筆で写します。
この時に
縁取りだけでなく、全ての線を写してください。
この場合は、ワニの目やおなかの線も全てです。
色を塗ったあとに油性マジックでなぞるので、多少曲がっていても気にしないでどんどん写し取りましょう。
Pペーパーはいろいろなメーカーのものが出ていますが、僕のおすすめはアドグリーン企画出版さんのPペーパーです。
しっかりしたコシがあり、絵の具ののりも良いです。
色を塗る
下絵を写したら、色を塗りましょう。
不織布は、画用紙よりも絵の具の滑りが悪いので、水で薄めながら適度な濃さを探してください。
絵の具は、ポスターカラーやアクリルガッシュなどの「不透明絵の具」を使いましょう。発色がよく重ね塗りも可能なので、絵人形がパネルの上で映えます。
僕のおすすめは、ターナー社のアクリルガッシュです。
色を塗る時には、紙パレットがおすすめです。
絵の具を伸ばすスペースがなくなったら、一番上の面を剥がせば新しいパレットが出てきます。
油性マジックで縁取りをする
絵の具が乾いたら、鉛筆の線を油性マジックでなぞります。
切り取る
縁取りが終わったら、絵人形を切り抜きます。
できるだけ線ギリギリの位置を切った方が、人形の仕上がりがきれいです。
直角に切ると折れやすくなるので、直角の部分や細かい箇所は、ゆるい曲線になるように切りましょう。
糸止めをしない場合は、これで完成です。
折れにくくすするために、足や口の周りは緩やかに切ってあります。
糸止めの方法
糸は、二本どりで使用します。
糸で止めたい場所を合わせて持ち、裏から針を刺します。
千枚通し等で穴を開けると、穴が大きくなって玉結びが抜けてしまうことがあるので、できるだけ針を直接通すようにしましょう。
硬くて針が通らない時は、指ぬきを使うことをおすすめします。
針が通ったら、表側で玉留めをして完成です。
玉留めを少し緩めにすると、人形を持った時に動きが出ます。
好みによって、調整してください。
おすすめの道具紹介
最後に、おすすめの道具をまとめておきます。
アマゾンの購入ページへのリンクを貼ってあります。
Pペーパー
アドグリーン出版企画のPペーパーがおすすめです。コシがあって、絵の具ののりが良いです。また、絵の具の裏抜けもしにくいので、仕上がりがきれいです。
一般的な厚さはこちら→パネルシアター用 白Pペーパー(14枚入)
大きな人形を作りたい時は厚口を→パネルシアター用 白Pペーパー 厚口180(8枚入り)
絵の具
不透明のアクリルガッシュがおすすめです。伸びもよく、塗りやすいです。
→ターナー色彩 アクリルガッシュ 12色スクールセット AG12C 11ml
パレット
絵の具を使った後の片付けで、一番大変なのはパレットを洗うことではないでしょうか?
紙パレットなら、汚れた面をはがして捨てるだけ。洗う必要がなくなることで、絵の具を使う抵抗が減り、パネルシアターを作るハードルが一気に下がります。
ぜひ一度、紙パレットをお試しください。
→マルマン スケッチブック ペーパーパレット 140X306mm 25枚 ラミネート紙 PA1
まとめ
パネルシアターは、こどもたちとやりとりをしながら演じる楽しさがあります。
型紙と台本がセットになった本もたくさん販売されていますので、ぜひお気に入りの作品を作ってみてください。
演じるのも作るのも、両方楽しいのがパネルシアターの魅力ですね。
次回は、僕が作ったオリジナルのパネルシアターをご紹介したいと思います。
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