「留め型スコヤ」とは?
木材に当てることで、直角と45°を正確に測ることができる道具です。木工をする場合、直角と45°を測ったり確認したりする機会はたくさんあります。その際に、正確な留め方スコヤが一つあるととても便利です。
市販品があるので、一般的にはそちらを購入する人が多いですが、今回は木工の練習も兼ねて自作してみることにしました。
直角を測るための完全スコヤもあります。
「留め型スコヤ」を自分で作るメリット
市販品もあるのに、どうして作るの?
と思う人もいると思います。たしかに市販品を購入したほうが、作る時間も節約できるし精度も高いです。しかし、自分で作るメリットもけっこうありますよ。
木工の練習になる
留め型スコヤを作る際には、正確に直角や45°を測ったり、まっすぐにノコギリで切ったりする技術が必要です。最初はうまくいかないこともあると思いますが、正確な留め型スコヤが完成するまで何度も繰り返すことで、木工の練習になります。
正確な道具が手に入ると同時に、木工の技術も手に入ります。
金属製と違って、軽くて扱いやすい
市販品はほとんどの場合、金属製です。もちろん精度は高いし、ちょっとやそっとじゃ壊れませんが、しっかりした重量があります。自分で作る場合は木で作るので、軽くて扱いやすい留め型スコヤが手に入ります。
木製なので、材料を傷つける心配がない
金属製の場合、スコヤを材料に当てるときに気を付けないと、材料を傷つけてしまうことがあります。直角や45°を正確に測ろうとすればするほど、スコヤをしっかり材料に当てようとしてしまいます。僕もそれで何度か材料に傷をつけてしまったことがあります。
木製のスコヤであれば、材料を傷つける心配はほとんどありません。ちょっと当たっても木材同士なので大きな傷にはなりませんね。
自分の好きなサイズが何個でも手に入る
留め型スコヤは一つ1500円前後で購入することができます。高価なものではありませんが、作るものの大きさによってはサイズ違いでいくつか欲しくなることもありますよね。
サイズ違いのスコヤをいくつも購入すると結構な出費になります。そんな時、自作のスコヤであれば、自分の好きなサイズでいくつも作ることができます。
留め型スコヤの作り方
それでは、いよいよ留め型スコヤを作っていきましょう!
留め型スコヤの材料
今回はちょうど手元にあった4mm厚のシナ合板を使います。木材はなんでも大丈夫ですが、反ったりねじれたりしていると正確に測ることができないので、しっかり平面が出ている合板やMDF材がオススメです。
あとは、分度器か三角定規。正確な90°と45°を測るために必要です。100均でも手に入りますね。
木材のカット・組み立て
三角定規か分度器を使って、両端にそれぞれ45°と90°の角をもつ台形を書きます。
墨線を引いたら、その通りにノコギリで切ります。
正確にまっすぐ切る時には、ノコギリガイドがあると便利です。
切ったあとは、三角定規や分度器で角度や直線が正確か確認してください。
次に、木材に引っ掛ける台座部分を作ります。幅15〜20mmほどの木材を切り出して、本体にボンドで貼り付けます。
台座より少しはみ出す感じで貼り付けてください。
接着力が強く、乾くと耐水性もあるタイトボンドⅢがオススメです。
台座部分も含めて、直角、直線45°がしっかり出ているか確認します。
まとめ
留め型スコヤを作るポイント
・木材のカット、組み立て、作業を一つ進めるごとに角度を確認する。
この2つのポイントをおさえて、丁寧に時間をかければ、正確な留め型スコヤを作ることができます。一つあると、DIYの完成度が抜群に上がります。ぜひ作ってみてください。
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