今回は、「おかえし」を紹介します。言葉の繰り返しと、こどもたちが「えぇー!」と驚くお返しの応酬(笑)が楽しい絵本です。
ちなみに僕は、読み聞かせ歴20年以上。幼稚園教諭時代、小学校・中学校の読み聞かせボランティアでの読み聞かせなど、いろいろな年代のこどもたちに読み聞かせをしてきました。
そんな経験から、個人的おすすめの絵本を気の向くままに紹介しています。
「おかえし」のあらすじ
以下、Amazonより抜粋
タヌキの家の隣に引っ越してきたキツネの奥さんは、引越のあいさつにかごいっぱいの苺をもってタヌキの家にいきました。タヌキの奥さんは喜んでいちごを受けとると、おかえしに筍をキツネの家にもっていきました。そこでキツネの奥さんはおかえしのおかえしに花と花びんをもって……。よろこんでもらえてよかったわ、と次から次へとおかえしの連続で、とうとう家の中のものは……。
引用元:Amazon
「おかえし」は年中~年長~小学校低学年におすすめ
シンプルな内容で繰り返しが楽しい絵本ですが、読み進めていくと「おかえしの、おかえしの、おかえしの…」と言葉がどんどん長くなっていきます。文量やページ数も比較的多いので、年少さんだと飽きてしまう子もいるかもしれません。年中さんぐらいからがおすすめです。
その分、集中して見ることで楽しさが増していく絵本なので、小学校低学年でも十分楽しめる絵本だと思います。
「おかえし」のココがおもしろい!
「おかえし」のおもしろさは大きく2つあります。
まず一つ目は、なんと言っても「おかえしの、おかえしの、おかえしの…」とお返しが延々繰り返されていくことです。最初は正確な回数で読めますが、最終的には何回読んだかわからなくなるはずです(笑)
そして二つ目は、おかえしを繰り返すことで、互いの家の中のものが入れ替わっていくことです。タヌキの家にあったものが、キツネの家へ。キツネの家にあったものが、タヌキの家へ。
しかも、物がただ移動するだけではなく、それらをきちんとタヌキとキツネが使っているんです。「これ、さっきのおかえしだ!」と宝探し感覚で楽しむこともできますよ。
ちなみに、「おかえし」の絵は織茂恭子さん。「トイレとっきゅう」の作者です。こちらも楽しい絵本ですが、現在は絶版になっているようですね。残念です。
中古本であれば、購入可能です。
まとめ
聴いても見ても楽しめる「おかえし」。親子で一緒に楽しんだり、大勢のこどもに読み聞かせをしても楽しめる絵本です。
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