2022年10月の読書記録&おすすめ本紹介

小説

本格的に読書にハマってもうすぐ2年。
だいたい月10冊のペースで落ち着いています。

今回は、2022年10月の読書記録と、その中でも特におすすめの本を紹介します。

2022年10月のおすすめベスト3

第1位『オルタネート』加藤シゲアキ


NEWSの加藤シゲアキさんは知らなかったけど、作家としての加藤シゲアキさんはこの作品で好きになりました。
高校生限定のSNS「オルタネート」にまつわる青春群像劇。文体が柔らかく、とても読みやすい作品です。
主に3人の高校生の視点から物語が語られますが、それぞれのオルタネートに対しての姿勢はバラバラ。
周りの人とかかわりながら、オルタネートとの自分らしい付き合い方も学び、成長していく。その様子と、瑞々しい文章がとてもマッチしていて、直木賞候補作も納得の作品でした。
現実の世界でも、リアルとバーチャルをうまく活かしながら生きていくことは大切ですね。

第2位『檸檬(乙女の本棚シリーズ)』梶井基次郎


現在中三の娘が、学校の図書室で借りてきたのを読ませてもらいました。
情景が鮮明に浮かび上がるような言葉と文章。読み終わったあとには、レモンがとても神々しい果物に思えます。

小説としての内容が素晴らしいのはもちろんのこと、この乙女の本棚シリーズはイラストが綺麗ですね。観ているだけでも楽しめます。

第3位『方舟』夕木春央


ミステリ界隈でかなり話題になった作品。設定、伏線、結末、どれをとっても素晴らしいです。地下建築に閉じ込められる話なので、閉所恐怖症の方にはあまりおすすめできません。
ただ、僕も閉所恐怖症ですが最後まで読めました。フィクションと割り切って読める方なら大丈夫だと思います。
ちょっと変わったミステリが読みたい方、話題作を読んでみたい方、精密に練られたプロットを楽しみたい方におすすめです。

2022年10月に読んだ本

『七人の中にいる』今邑彩


物語が進むにつれて登場人物全員が怪しく見えてくる構成は見事でした。ミステリというより、サスペンス要素が強い作品。次の展開が気になって、一気読み必至です。

『偽りの春』降田天


倒叙ミステリです。探偵役の警官狩野雷太がかなり独特なので、この主人公を好きになれるかどうかがポイントだと思います。些細な違和感から犯人の穴を突いていくかなり優秀な警官です。
狩野雷太シリーズとして二作目の「朝と夕の犯罪」も出ていますので、気に入った方はぜひ↓

『はじめての』島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都


直木賞作家×YOASOBIで話題の作品。辻村深月さんの短編目当てで読みましたが、全ておもしろかった!特に、森絵都さんの「ヒカリノタネ」が良かった!ユーモア溢れる文章についつい笑ってしまいました。もちろん笑えるだけではなく、心に響く内容ですよ。

『忍者に結婚は難しい』横関大


思ったよりもシリアスな展開。タイトルの印象から、コメディっぽいのかなと思っていただけに残念。ちょっと自分には合わなかったかな。ただ読後感は良いので、忍者や政治に興味がある方は楽しめるかもしれません。
ちなみに、2023年1月からドラマがスタートするみたいですね。

『災厄』周木律


現在のコロナ禍では、原因不明の集団死をテロと決めつける政府の姿勢に違和感ありまくりだが、まぁパンデミックものとしては、国対主人公の構図が演出上必要なのかなとも思います。
けど、その辺のモヤモヤも含めて面白い作品です。真相がわかった時は恐怖だったし、これは現実にも起こり得るのでは?と思ってしまいました。周木律さんの作品を読んだのはこれが初めてだったので、次は「堂シリーズ」も読んでみようと思いました。

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和


伏線らしきものがチラホラ出てるけど、全ては回収されてないように思います。続編で回収なのかもしれませんね。ただ、全体的に軽い印象。脚本として読むと面白いし感動の場面もあるけど、個人的には物足りないように感じました。

『退出ゲーム』初野晴


ずっと気になっていたハルチカシリーズ。高校生×日常の謎だと、米澤穂信さんの古典部シリーズや小市民シリーズがありますが、それらがひと段落したので、いよいよハルチカに行きます。
弱小吹奏楽部を舞台にした作品で、謎を解決することで仲間(吹奏楽部のメンバー)が増えていくのが、なんだか昔の少年漫画のようでワクワクします。
個性的なキャラクターも魅力ですね。

『初恋ソムリエ』初野晴


ハルチカシリーズ2作目。表題作の「初恋ソムリエ」は、かなり社会性の高い結末。個性的なキャラクターを活かし、コメディ要素も入れながら予想外の結末にたどり着く心地よさ。この二作目を読んで、完全にハルチカシリーズにはまりました。
吹奏楽の知識が全くなくても楽しめるシリーズです。

まとめ

2022年10月は、10冊の本を読みました。最近ミステリ率が高いなぁと思っているので、他のジャンルも増やしていきたいと思います。
あとは、過去に読んだ本についても読書記録として少しずつまとめていけたらいいなと思っています。

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この記事を書いた人
さとし

二児の父。静岡在住。年間100以上の本を読みます。
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最近はダイエットにも挑戦していて、半年で10kgの減量に成功しました。

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